【寛容な心】を失っていないですか?

メキシコ在住16年目、

凝り固まった人の「思い込み」を取り除き、

希望ある未来を生きられるようにお手伝いする

ラテン系ライフコーチの岩﨑コウです。

 

今日も見て頂きありがとうございます。

毎日メキシコから呑気に書いています~(笑)

 

【寛容な心】を失っていないですか?

 

これは僕が今までメキシコでの生活で学んだ、

最も大切なポイントです。

 

僕は観光ガイドでもあるのですが、

メキシコを楽めるお客様にも共通するのが、

【寛容なお心】

なのです。

 

僕の場合、

お客様がメキシコにいらっしゃる前から、

かなり入念にコンタクトを取らせて頂いていますので、

初対面なのにあまり初対面感が無く(笑)

親子とか友達みない感覚でツアーが始まります。

 

実は僕、

この仕事を始める前まで、

正直に申し上げますと、

日本に住む人とのコミュニケーションに、

少し戸惑っていたんです。

 

逆カルチャーショック。

 

日本生まれ、日本育ちの日本人なのに、

日本の習慣に馴染めなくなってしまっていました。

元々子供の時から馴染めないことは多かったですが、(苦笑)

それを差し引いても、

「あーこれにはついていけないなぁ」と、

帰国する度に感じることがあるんです。

 

日本で「ある異常さ」を感じた例はこうです。

4年前に初めて妻を日本につれて行きました。

あとメキシコ人の友達二人も。

夏の風物詩花火を見に行ったんです。

僕の両親と計6人で、

指定席の桝席をとりました。

1.5m四方と、

6人には少々狭かったんですが、

座っていたんですね。

その席というのは、

ブルーシートにテープで区切ってありました。

すると後ろの桝席にカップルが入ったんです。

しばらくすると、

僕の背中に何かが当たって、

振り向くとペットボトルが倒れていたんです。

「んっ?なぜこんなところにペットボトルが?」

不思議に思いつつもその場に立て直しました。

しばらくしてもう一度そのペットボトルを倒してしまったんです。

 

するとその男の人が嫌らしく、

「ちょっとはみ出ないでもらえますぅ~~」

と言って来たんですね。

僕らが少し(1センチ)でもはみ出そうものなら、

警告するために、

わざとペットボトルをライン際に置いていたんです。

そして僕はその“罠”にまんまと嵌ったのでした。(苦笑)

 

僕は5秒ぐらいこの人が何を言っているのか分かりませんでした。

(!?)

それで悟ったんです。

「あっ、ココはそういうところでしたね、、、」と。

 

その後、

これがもしメキシコだったらどうなるかと、

3人のメキシコ人に聞いたんです。

 

出てきた答えは、、、

 

1・そもそも区画などない

2・例えあってもないようなもの、機能しない

3・最後は区画等関係なく知らない人とも騒いでいる

4・そういう理屈っぽく細かい奴は逆に笑いのネタにされる

といったもの。(笑)

 

僕もきっとそうなると思います。(笑)

 

そりゃ頻繁に何十センチもはみ出て、

スペースを占領している状態ならわかりますよ。

 

そういう事もあり、

日本に行くと不必要な窮屈さを感じることが多々あります。

 

メキシコでは、

はぁっ!?

って思う事は日常茶飯事。

メキシコの人達と仕事をしていれば尚更です。(苦笑)

店員やコールセンターの対応はもちろん、

ぶつかるだとか、

プライドだけ高くて仕事しない同僚とかはまだいい方で、

バスやコンサートで、

買ったチケットの自分の座席に人がいたりとか(笑)

約束の時間に来ないのはいい方で、

無連絡で現れないとか。(諦)

仕事でやるって言ったことやらない、(終)

などなど。

 

はい、普通です。

悪気はありません。

 

そんな事でイチイチ理屈で言い立てても、

誰もあなたの話など聞いてくれませんね~(笑)

 

日本では「筋を通すのが正しい」

が普通です。

 

「それっておかしいだろっ!」って。

 

「区画はこの線までなんだから1センチも越えないで」

はい、あんたの言う事はごもっともです。

 

【正しい】です。

 

メキシコはというと、

いくら自分が悪いと知っていても、

「オレ・私が正しい。」

という態度でくるんですね~。(困笑)

 

例えば、

仮に相手の不注意で事故を起こしても、

でっち上げて自分の責にされるとか。

(僕は幸いまだ貰い事故も含めて生涯無事故ですが)

あとは出来なかった理由を永遠と言い続けて、

解決策を出さないとか。(苦笑)

 

つまり、

イチイチ腹を立ててやり合うのは、

何より自分のエネルギーと時間のムダなんです。

 

僕が実践しているクダラナイことに腹が立つ時の唯一の解決策は、

自分で勝手に

【なかったことにする】(笑)

 

無理やり自分の頭と心を、

“事件”が起こる前にリセットするんですね。

 

僕はこれがなかなかできなかったのですが、

揉まれて今では無意識にできるようになりました。(苦笑)

自分で自分にとぼけるんです。

 

同じ日本人として思うのは、

花火大会のペットボトル事件然り、

一度きりの人生、

「もうちょっと寛容に生きた方が楽で楽しいんじゃない?」

ということ。

 

誰だって時にはミスします。

そんなときも、

目くじら立てて責め立てず、

日本の異常な謝罪会見みたいに、(苦笑)

謝罪など無理に要求せず、

【お互い様】

という事で、

理屈はとりあえず脇に置いておいてですね、

もう少し寛容さを持った方がいいんじゃないでしょうか~

 

「まぁいっか」と。(笑)

 

冬の風物詩、除夜の鐘が“騒音”ということで、

各地のお寺さんに苦情がいっていて、

その年一の行事を取りやめるお寺もあるそうです。

 

そのニュースを読んでとても心が痛みました。

そういう文化こそ、

日本が外国に誇れるものであり、

日本のアイデンティティである事を忘れてはなりません。

 

バックナンバーはこちらメキシコ発【サボテン通信】

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